睡眠テスト

 睡眠が上手くできない時期があった。あるいは、外的な要因で通常の睡眠にならなかったこともある。いろいろと試した結果、普通の形に落ち着いてはいるのだが、どんな試みをしてきたのかメモしようと思った。

 

 まず、高校生の時、ニコニコ動画にハマり、オタクになった。あの頃の僕はオタクと呼称してもいいだろう。なにせ、バイト以外の時間は全てゲームやアニメ、漫画に費やされていたのだから。その当時、ニコニコ動画にはログイン制限というものがあった。夜のゴールデンタイム(確か20時~26時ぐらいだったか)では、新参者がログインできないというシステムだ。僕はRCからのニワカだったので、その時間はさける必要がある。どうしたかというと、僕は学校やバイトから帰り、夕食を取ったらすぐに寝ることにしたのだ。そして、夜中の2時過ぎに起きる。そこから活動を始め、5時半頃に寝て、7時半に起きて学校に行く。そんなことを繰り返していた。ニコ動の制限は後々問題なくなるのだけれど、家族の目を避けつつ、アニメやゲームをするために、この習慣は続いた。1年以上は分割睡眠を行っていたのではないか。今思うと気が狂っていたのだが、いつも眠いせいで(ただの睡眠不足)、暇な時間はすぐに睡眠時間に充てられるため高効率だと思っていた節がある。そんな生活がずっと続いた後、ふとした拍子に普通に夜寝て朝起きるをしてしまった時のことを今でも覚えている。とても頭が冴えわたり、清々しく、常にしていた頭痛が消えた。それ以降、分割睡眠はたまにしか行わないようにしている。単純に睡眠の質が良くないという実感があった。

 大学生の頃、不眠(?)がひどくなった時期があった。本当に寝られない。一日中起きていて、次の日の夜に倒れるように寝る。それを繰り返していた時に思いついた。一日おきに寝ればいいのだと。当時の僕の感覚上、40時間起きた後に8時間寝るのと、16時間起きた後に8時間寝るのでは、寝て起きた時の感覚はほとんど同じだった。ならば、40時間起きていた方が良くないか? どうせ、寝られないんだし。そう思って、1日は睡眠を放棄、次の日には普通に寝るということを繰り返していた。なあに、2日起きて2日寝るという長寿者がいたじゃないか。それと同じだと思っていた。しかし、これは数週間ぐらいで崩れる。単純に不眠が治ったのだ。気付けば夜眠くなるし、徹夜をすると昼間に寝落ちするようになった。今考えると、不眠治療のそれに近いことを自然とやっていたのだ。眠れないのに、ベッドに横たわっているのは良くないとされ、眠気が自然に訪れるまで起きておき、しかし、いつも通りに起床はする。そんなセオリーを実行したことになり、正常に戻ったのだろう。

 

 このような試行錯誤をした結果、今は普通に起きる時の6時間前ぐらいに寝るという習慣が身についている。ゆえに、自然と就寝から6時間ぐたい経つと起きる。肉体や精神に不調があると、それが崩れるのでセンサーとしても役に立っている。まあ、なんだかんだで眠くなったら寝て、起きたくなるのが一番だ。僕はそう結論付けた。それが休日にのみ許される贅沢品となっている世の中は狂っていると思うけれど。