意思疎通?

 なんか、自身が製作したものの感想とかをみると、単純に褒められたりしているよりも、貶されていたとしても、自分が試したかったことが伝わっているのが嬉しい、と感じる気がした。

 ある種、論文発表みたいなつもりで作成しているので、それがいったん、作品になることで暗号化されているんだけれど、それが綺麗に読み解かれている、という感じがある、という感覚に近い。

 思えば昔から『意図が通じない』(自分と関係がなくて、他人と他人でも)ということがめちゃくちゃ嫌いで、すれ違っている人がいると、間に入ってでも、その差を慣らしたい、という気持ちがとても大きい。海外に旅行に行った際、最もストレスになるのはこの部分(自分の意図や、相手の意図が正確に伝えられていないことが明確化する)だし、だからこそ、言語に対しては常に一定の興味を持ち続けている。

 なんなんだろうな、これは。

 言うにも漏れず、僕はコミュニケーションが好きではないし、人と人との融和を願うような人間ではまったくなく、混沌や孤立を支持するような人間なのだけれど、しかし、知性と知性が通じ合っていて、欲しいんだよな。なんなのだろうか、この気持ちは。上手く言葉にできないが……