素面の人生
酩酊状態になれないのが、かなり大きな問題だと感じている。人々が自棄になると酒を飲むようなのだが、僕はひたすらにその痛みを直視することしかできない。いや、酔える体だとしたら、酔ったのか、酒を飲んだのか、というと、まあ、そうしなかっただろうな、とも思うが、そういう、僅かに自分を毀損することで、バランスを保つ、ということが封じられているのは大きいんじゃないかな。まあ、僕は酔えないので、それが人生にどういう効能をもたらすかも実感できないのだけれど。
代わりというように、不眠があるのかもしれない。たまに猛烈に眠れない日々には、ここの日記を書き溜めたりする。そういう時には筆がのる。しかし、まあ、なんというか、いつも以上に恥ずかしい内容も多くて、支離滅裂だったりする。なんか、文章が変だったり、内容が壊れているのは、そういう時の記事だ。いつものことかもしれないが。
眠れない時間は本当に困るんだ。文章を読んでも頭に入ってこないし、ゲームをやっても楽しくないし、考え事は袋小路に陥るし。だから、文章を書くぐらいしかできることがない。ああ、そうだな。酔えたとしても、結局はこういう駄文をダラダラと書いているんだろうな。まあ、好きなんだよ。書くことも、読むことも、考えることも。だから結局、理性が死んでいてもそういうことをしてしまう。
だから、これでいいのかもな。皆が酔って楽しんでいる間に、何が面白いんだかって素面のまま、文句をナプキンに書き連ねるような人生でいよう。そういうのが、僕の性質には向いている。