懐かしさ
ふと、ニコ動でエロゲメドレーみたいなものを見てしまって、色んな意味で死にそうになった。いや、15年も前なんですよ。びっくりしますね。人生のうちの半分であり、妻と出会ったばかりの頃であり、アニメとか見始めたばかりの頃であり……あれ、意外と今と大して変わらんような。まあ、それぐらい、今の僕に連なる骨子があの時代に出来ていたということになる。
どうして、あそこまで漁っていたのだろう。児童文学や知識本ばかり読んでいた僕にとって、新鮮さのある物語だったからだろうか。どうしてようもなく、子供から卒業できない大人に向けた物語だったから、琴線に触れることがあったのだろうか。今となっては全くわからない。どうして、あんなに真剣だったのか。
一つはきっと、恥ずかしげもなく死生観なんかが表れていたせいではないか。社会に属する人のそれではなく、そこから外れてしまった人のそれが。そのどうしようもなさが、何か好きだったのかもしれない。
ちょっと思うところがあって、延々に積んでいたものを取り出して、プレイし始めた。すごい勢いで進んでいく。ああ、落ち着くな、とも思う。馬鹿みたいだろう。きっと、サッカー部であった人が、久しぶりにサッカーを仲間と共にやった時みたいな感覚をそれで得てしまった。本当に、嗤えてしまうよ。