「遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSOINS」の感想

 久しぶりに観るのやめようかと思ったぐらいつまらなかった。まあ、基本的には映画というか物語の体をなしてない。ファンムービーみたいなもの。社長がトニー・スタークみたいになっているのを面白く観るような。

 思ったのだけれど、そもそもTCGを面白く描けている作品がほとんどないのではないかと思った。オリジナルの「遊☆戯☆王」と「デュエルマスターズ」ぐらいしか、僕は知らない。「WIXOSS」がカードゲーム要素をぶん投げたのは正しかった。かなり盛り上げが難しい。もちろん、色々なノウハウがあって、観ている人はほとんどわかっているし、きっと、この映画の脚本の人とかもわかっていたと思うのだが、それが効果的に組み上げられていない。高橋和希も脚本に入っているけど、原案かやる気がなかったかと仮定している。まあ、本編でもつまらないデュエルはあるしね……

 でも、脚本があるのではないかと思えるぐらい劇的な試合も、現実の戦いで見られたりするんだよね。僕が常々言っているように、現実に理由は求められないが、物語に理由は求められるので、そこがTCGものと相性悪いということなのだろうけれど。現実に劇的なカードをトップデッキするのは盛り上がるが、物語で淡々とそれをやられても、なんだこれとなるだけだしね。後に続く作品が少ないのもうなづける話だ。