逃避
ひたすらに毎日を乗り越えるが億劫で、ただ寝ている。眠くないのに寝ていると夢を見る。夢は面白い。なぜか、そう感じることがとても多い。感情が真に迫っているように感じるのだ。陰鬱な状態の場合、本を読んでもゲームをしても映画を観ても、感情は動かなくて、ただそうなっていることへの観察しかできない。夢は違う。ちゃんと面白いと思う。だから、ただ寝てしまう。割と限界が近いのかもしれない。いつも、崩壊が近くなるとただ寝るだけの日が増える。この現実があまりにも面白くないから。くだらない、くだらないことばかりだ。それなのに、もう僕は死ぬというのだから。それを皆は真剣に取り合わないのだから。もうなんだっていい、好きにしてくれ。僕は夢に逃げる。