ドラマという媒体

 ドラマシリーズ、世間で面白いと言われていても、面白くないなと感じることが多く、どうしてだろうと考えていた。

 

 まず、単純に時間がかかること。僕は基本的に物語というものは3時間もあれば語れるものであると考えており、単純に合計時間が長いのは、その分だけ無駄だと感じる時間が長いというもの。1話ごとにエピソードがしっかりと区切られているタイプのドラマやアニメは好き率が高いのも、これを肯定している。(MCUなどもこれに近い)

 次に、外部的な条件が大きいと感じやすいこと。映画は脚本が最初にある程度まとまり(もちろん、例外は山のようにあるが)、その予算規模に応じて撮影が決まり、編集という流れになるため、完成度のある脚本が完成すれば、それが揺らぐことはない。それを書ききれる予算と時間が渡されるし、無理そうなら脚本からいじられる。しかしながら、ドラマは様々な条件が強いように思われる。何クールで終わるかというのもそうだし、出演者やロケの場所、予算の都合など。そういう部分を感じることが多い。たとえば、Aという人物は1話しか出てこなくて退場するのに、Bはそのままずっと出てくるとか。そこに物語的な理由が(取って付けたようなものしか)なく、外部的な要因で決まっているのだろうなぁとわかって冷めてしまうことがままある。

 最後に、続くことが前提となっていること。僕が少年誌の連載漫画がほとんど嫌いだった理由がこれだ(まあ、最近は例外も多くなってきているけれど)。要は、人気がある以上は無理やりにも続けられ、つまらなくなったら終わるという仕組みだ。つまり、続けば続くほど、面白くなくなっていく。これに耐えられない。ちゃんと、面白い中でしっかりと完結し、濃度を上げて欲しいと思う。

 

 これらは、ドラマという媒体に顕著な現象だと感じていて、自分が苦手なものを多分に含んでいるので、よほど面白くなければ、それを乗り越えることができないのだと思う。ただ、希望もあって、エピソード式の話は結構打率が高いと気付いたので、そういう方式かつ、めちゃくちゃ人気のドラマがあれば、積極的に観ていきたいな、と思う。これでも、昔は日本のドラマ、放映されている分はほとんど観ていたような時期もあるので、苦手とは言え、面白いものは面白いことはわかっているので……