映像の竜骨

 ジョジョの外伝が実写ドラマ化するようだ。そもそも、そんなにジョジョは好きではないので、特になんとも思わなかったのだが、脚本の人が打率がすごい人だったので、がぜん、観る気が湧いてきた。Twitterを見てもそんなリアクションが多かった。

 そう、結局は脚本なのだ。一番重要と言っていい。次点で監督や構成などだろう。俳優なんかはよほど悪くなければ問題ないし、音楽も90点を100点にする力はあるが、10点を50点にする力はない。脚本は、それだけで、10点にも、90点にもすることができる。それぐらいの力を持っている。その割には、皆があまり重視していなくてびっくりする。これは、客があまり気にしていないからなのか? それとも、そもそも業界の人も気にしていないのか?

 ハリウッドでは、いわゆるブラックリストがあって、そこに載っていた作品が待望の映画化となれば、やはり、新人の脚本家でも十分に面白いものが多い。色んなノウハウのある中のトップの脚本なのだがら、当たり前と言えば当たり前だが。なので、もっと注目もされるべきだろうし、もっと報酬も多くなるべきだろう。ハリウッドでもそう感じるのだから、邦画での軽視は語るべくもない。

 皆、本当に重要なことがわからないのか? 客が呼べる俳優を使うより、めちゃくちゃ面白い脚本を用意して、口コミに期待した方がいいっていうのは、昨今の流行りを見ればわかりそうなものだが。そう簡単にいかないものなのかな?