メタ思考

 ゲームそのものの攻略を考えるよりも、ゲームの仕組み自体を考えた方が面白いという思考がある。映画そのものをみて楽しむよりも、映画の脚本を考えた方が楽しいのだ。

 これは本末転倒のような気もする。本当だったら、そういう細かいことを考えずに楽しめれば一番いいのだろう。しかし、それができる作品は限られている。

 ゲームに限って言えば、その選択肢は有限数しかないのだから、最適解はある程度分かってしまうし、その解析は、それこそコンピュータにでもやらせておけばいいと思ってしまう。しかし、ゲームデザインは、今のところ、AIに肩代わりさせるのは難しそうだ。無限の可能性がある。

 そこに面白さを感じている。だから、ゲームをプレイする時も、ゲームそのものというより、その構造を楽しむ、という形になってしまう。損をしているような気もするが。