それが加齢の証明でないことを望む

 最近、妙に時間が流れる速度が速く感じる。平日なんかは、本当に何もしないままに一日が終わる。数年以上前からそうだと言えばそうなのだが、以前は何もしないままに終わってしまうという危機感を抱いて終わったという感じが、最近は危機感を抱く時間すらなく終わるというか、時計を見て、あれ、今日が終わってしまうが、僕は今日、何をしたのだっけと思うような感じだ。休日もそれに近しく、気付けば夜になっている。昼食から夕食の間などを考えれば、7時間ほどはあるはずであって、ぐだぐだするにも相当な時間を過ごした感覚になるはずなのだけれど、特に感傷もないままに終わってしまう。ああ、そうか。きっと、感情が全く動かないから、そのまま一日が終わってしまうのだろうな。

 面白い作品を進めていけばいいのだろうが、どうにも何かを消化する気持ちがわかないままに、日々を過ごしてしまっている。こうなると、感情が大きく動く瞬間が全く訪れないままに一日が終わってしまう。すると、一日を総合した時に、残るものがなくなってしまうのだ。感情の揺れこそが、面白いと思えることこそが、わざわざこの世界で生きている理由なのだから。それがないここ最近の日々は、まるで無風のようだ。このままではまずい。これは死に近すぎる。何かをやっていかなければ。