集団執筆がしたい気がする

 前から思っていたのだけれど、別に僕は作品に対するこだわりはなく、単純に面白い作品が創りたいので、ハリウッドの脚本みたいに、監督や脚本含めた複数人で執筆するみたいな方法がしたいのではないかと思っていた。最近、「乙女文藝ハッカソン」を読んで、その思いはより強くなった。

 単純に、複数人で書くと、アイデアは増えるし、それが面白いかの検証も多重に出来るので、面白くなる確率が上がると考えている。実際、素晴らしい映画監督は、兄弟だったり、タッグだったりする人が非常に多い。ノーラン兄弟、コーエン兄弟ルッソ兄弟フィル・ロードクリストファー・ミラー……普遍的な面白さを捕らえられている人もかなりいるように感じる。兄弟ならば、触れる創作も等しく、遺伝的な要素も近く、利点が大きいように思う。それでいて、違う視点でみられるだろうし。

 今の世の中では、文体で評価されるような純文学の幅は狭くなり、エンターテイメントとしての創作、あるいは話が必要とされているように思う。十分に発達し、物的には満たされた人口が増え、物語を必要とする人が増えているのだ。だから、これからは面白い構成の方が必要になる。小説やゲームといった媒体で、日本ではまだ集団執筆は主流じゃないから、そのアドバンテージも得られる気もする。この流れ、日本で出てこないかなぁ。