自作のTCG系アナログゲーム

 自分でデザインしたTCG系アナログゲームのテストプレイを妻にしてもらった。とても雑な手書きのコンポーネントで試してみたのだが、普通にゲームとして成立するとわかったので、良かった。要素で言えば、MTGのブースターブリッツとプレインチェイス、「ハースストーン」の酒場の喧嘩を基にしたものなので、ある程度面白いのは当たり前なのだが。

 思えば、小学生低学年の頃、ポケモンカードが流行った時に、一番最初のオリジナルカードを作った記憶がある。例のごとく、ブームは去るのだが、僕はずっと定期的にオリジナルルールのカードゲームを発案しては作って、弟と遊んでいたっけ。そんな記憶を思い出した。それは、貧しさゆえの遊びではあった。ゲームも買ってもらえず、カードをそろえることもできない。だから、自作していたのだ。あの頃から僕は模倣者で、何かの作品に触れると、その要素を取り入れたゲームを作っていた。「ロックマンエグゼ」をプレイしたから、エリアの概念を取り入れたカードゲームを作るというような。当時の僕は、何かに触れることによって、そのエッセンスを理解することはできても、それを再構築する術を持たなかった。知識も技術も足りなかった。だから、不完全な発露ばかりを繰り返していたのだ。今なら違うと言えるだろうか。マシになったのは間違いない。しかし、変わっていないようにも思える。取り繕えているのは表面だけで、根底的なものが変わっていない。それを良いと捉えるか、悪いと捉えるか、それが問題なのだろうな。