ボードゲームの要素

 基本的に(ユーロ的な)ボードゲームは以下の要素で成り立っていると思う。

 

・いずれかの選択をする

 この際、その変化によって、違いが明確にならなければならず、また、選択肢は思考可能な範囲に留まる。多すぎる選択肢は逆に選択を狭める。

・手番を無駄にしない

 選択に制限があったり、コストが必要であったりする。手番は各プレイヤーで大した差がないように構築されているのが一般的であり、アクションの回数では差がつかないので、それを無駄にしないように自分のターンを回す。

 

 上記の条件を守るために、以下のような要素が入ることが多い。

・リソースの管理(獲得、変換、消費など)

・インタラクション(エリアマジョリティやワーカープレイスメントなど)

・ターン経過による状況の変化(デッキ構築など)

 

 特にインタラクション(他者との干渉)をどこまで盛り込むかが重要で、近年では抑える傾向にある。なぜならば、インタラクションが強い場合、それの勝者が利益を得すぎ、敗者が利益を損じすぎる傾向にあるためだ。将棋じゃんけん(将棋をした後にじゃんけんで勝敗を決めるゲーム)になってはいけない。インタラクションは弱く、損得の差がつかないようなものが推奨される。そのため、以下のような手法が使用される。

・アクションの先着(ドラフトやワーカープレイスメントなど)

・リソースの共有化(共通パラメータ、市場、リソースの枯渇など)

・パラメータの比較によるメリット(勝利点の追加など)

 

 この辺の考えを上手くまとめれば、少なくとも最低限のユーロゲーム風のものは出来ると思う。そこから、どう味付けをして、凡百のゲームに埋もれず、しかも、バランスを取るのかという問題があるが。あるいは、わざとセオリーから外れたゲームが、斬新で面白いとなるかも知れぬ。つまり、何にもわからない。わからないが、わからないなりに考えることが大事だと思っている。なぜならば、単純にそれ自体が面白いがゆえに。