いつか、誰かが言っていた。人間が生きていくうえで大事なことは、朝、希望を持って目覚め、昼は懸命に働き、夜は感謝と共に眠る。おおむね賛成だ。朝起きてから寝るまでつまらないことしかなく、明日になっても変わらぬ一日が始まることに焦りながら寝るのでは、生きているうえで必要なものを無くしてしまったと言えるだろう。
好きなものを増やすのが大事だと思う。それがある時だけ、すぐに目を覚ますことができる。それは今日、上映する映画であるし、続きが気になるアニメであるし、丁度いいところでセーブしてあるゲームである。こういうものを増やしていって、朝起きた時に今日したいことが思い付くようにならなければならない。ただ、数ヶ月後に何かがあるという未来の約束だけでは、喜びが遠すぎて、実感が湧かないから。
なんでもいい。時間があるのなら、それがやりたいと思うものが欲しい。そうでないと、毎日が億劫で仕方がない。
