追っている作家さんに関して

 きっとでしかないのだけれど、僕がちゃんと追っている作家さんには共通点がある。それは、自分が死ぬ、全てが終わることに気付いている人という点だ。どうしてかといえば、テーマの取り方や語り口から察せられるというしかない。どうせ死んでしまうという点をしっかりと問題として受け止めている。

 そこに至るまでの道筋は色々とあると思うし、受け止め方も、克服の仕方も、或いは抗い方も、皆が違うと思う。けれど、この点を理解している、ちゃんと正視しているという点で、その人の物語は僕の心を揺さぶることが多い。なぜならば、僕が人生において一番の問題としているのは、この点だからだ。

 そういうの、ないですかね。感じられると言いますか。実際に作者のツイートとかみるとそのことについて言及していたりもするし。何となく、察することってあると思うんですよ。その人の生み出した文章を読んでいるのだから。