人嫌いの生き方に関して

 人間が嫌いな、でも社会からの恩恵を得たい人間はどうやって生きていけばいいのかを考えていた。結論としては、機械になるか、隠者になるかしかないと思う。

 機械としての生き方はその名の通り、最低限人間である部分だけが満たされるような生活のことだ。工場やサーバー、マンション管理のような職場で働き、ほとんど人間と関わらずに、家に帰ってから色々とやる。正直、僕が目指していた生き方の一つで。ただし、これには欠点があって、大抵の仕事が暇なのだ。僕がASDや自閉症傾向の人間だったら、間違いなくこういう生き方をしていたし、絶対に満足度も高かったはずだ。しかし、ADHD傾向の僕には厳しく、つらかった。単純に退屈度が高すぎて、すぐに嫌になってしまった。同じことを繰り返すことが出来ないのだ。

 隠者としての生き方は在宅の仕事などをやり、細々と収入を得て、こっそりと生きていくというものになるのだろう。これは理想に近いような気がする。しかし、在宅でも生きていけるだけの金額が貯められるようなスキルが僕にはまだないけれど。維持費を下げていけば、なんとかなるかな。思い出すと、昔からこういう生き方に憧れていたように思う。早く家に帰りたいとだけ、ひたすらに思っている人生だったもんな。

 今のところ、僕にとっての理想の生き方は、生活は隠者のようなものだと考える。しかし、そんなことができるのだろうか。結局、皆が目指す生き方じゃないか、これ。田舎とか実家とか上手く使えば何とかなるのかなぁ。まあ、目を覚ますたびに別世界に飛ぶような生活を夢見るよりはマシな気がする。