休日明けに関して

 休日が明けると焦燥感を抱いてしまう。また、何もない一日を過ごしてしまったことに気付き、憂鬱としてしまうのだ。平日ならば、その時間の大半を奪われているので言い訳ができる。しかし、休日となれば、それすらも困難になってしまう。

 思えば、僕はあまり興味がなかったり、面白いと思えない映画やゲームを消化している時、それならば言い訳が出来ると思ってやっていることがある。もちろん、つまらなくても教養として知っているべきだとか、その先に面白くなることを期待していることもある。しかし、同時に、これをやっておけば、その日が終わった後に、最低でもこれは消化したという実績を手に入れることができるから、前進したと錯覚できるからでもある。だからなのだろうか。本当に面白い作品以外は、その作品に触れている時ですら、焦燥感がぬぐえないのは。

 ふと、横を見ると、家内が寝ている。彼女は僕よりも明確にやりたいことを持っていて、集中すれば怖くなるぐらいに熱中できるタイプの人間だ。しかし、休日は、いや、平日ですらほとんどの時間を睡眠に費やしている。起きている時間ですら、無意味にYouTubeを観ていたりする。焦りはないのかと聞いたことがある。ある、と言った。しかし、同時にそれ以上に眠いのだとも言っていた。皆はそういうものなのだろうか。現状に満足は出来ず、何かを変えたいと思っている。それでも、目の前の欲求を優先してしまうのか。確かにそれは一般人だろう。逆に不満を持ち、それを変えるために日々努力できる人間は、一部に存在する超人のような、僕から見れば狂人のような人だ。そういう人も何人か見たことがある。ならば、焦燥感が全てを上回るのに、それ以上の虚無感で何も出来ず、しかし、実際に何もしないとさらに焦燥感、虚無感が増す人々はどうすればいいのか。答えはあるのだろうか。