誘うことの忌避感に関して

 基本的に誰かを誘うことに忌避感がある。これは徹底したもので、物心ついた時からそうであって。一生のうち、主体的に誰かを誘ったことがあるのは、片手で数えるほどであることは僕の中で有名な話である。

 どうにも、特にやりたいと思っていないことを強要してしまうことを嫌がっているようだ。基本的に人生は面白くなければ意味がないと考えており、相手がやりたくないと思っていることをさせてしまう懸念がぬぐえないのだ。だから、食事ややることを決めるのも苦手で。たとえば、ボードゲームをやっている最中につまらなそうにしている人がいるなら、自ら負けたり、中断してしまう方を選びがちだ。なんか、苦しんだり、つまらなかったりしてまで、なにかをやる必要がないと思ってしまう……

 まあ、でも、複数人でやることは、必ず誰かを誘わなくてはいけないところが難しい。なんか僕が人を誘わなかったりしていても、それはその人を嫌っているとか、そういうことじゃなくて、誘うこと自体に抵抗があるということなのだ。誰かがやりたいことをリストとかに挙げていて、参加してもいい場合はいいねを付けていって、一定数集まったら一緒に行くみたいな、緩いコミュニティの方が待たれる。