偏執

 やるべきことがたくさんあるのに、気付くと一週間が終わっていて、びっくりしてしまう。本当はもっとやりたいことがあるのに、そんな思いとは裏腹に夜が更けていく。一体、どうして、こうなってしまうのだろう?

 とはいえ、別に足踏みをしているというわけでもなく、なんとなくやっていることがなんとなく実を結び、なんらかの変化をもたらしているので、状況は変化してきている。これが唯一の救いと言えるかもしれない。なぜ、そういうことが起こっているのかは自分でもわかっていないのだけれど。

 なにかを変えるのは、愛なのかな、と思う。ここで言う愛とは、一般的に思われているような素晴らしいものではなく、偏執的な拘りのことだ。多くの人がそこまでコストをかけてまでやりたがらないもの。どう考えても、収支が釣り合っていないもの。しかし、そういうものがあるからこそ、ユニークなものが生まれるのであって、この偏愛を重視するという姿勢は何よりも大事だと思っている。そうでなければ、誰かに利用されて、自分の人生が終わってしまうだろうから。

 自分が愛せるものを愛せ。それが他者にとって価値がないものでも、愛し続けろ。それが唯一、自身が満足できる道だという気がする。