覚えているもの
夢に出てくる人間が合体存在になってからどれほど時間が経っただろう。
僕にとって、カテゴリが同じ、中学校の時のAと、高校の時のBと、大学の時のCが合体した存在で夢に出てくる。靄がかかったように曖昧な存在で、しかし、それらの特性の合体であることだけはわかっているという状態。全く意味不明だが、そうなってしまうのだからしょうがない。
きっと、僕は人間を役割やジャンルで覚えていて、その中での境界があいまいなんだよね。だから、夢の中でなくとも、その中で記憶が混在してしまうことが良くある。顔も名前も思い出せないから、ああいう雰囲気の奴、というのだけ覚えていて、でも、それが中学生の頃の人なのか、高校生の頃の人なのか、思い出せない。ここ5年でも怪しいところだな、はっきりと覚えているのは。
生来、あまり興味がないのだろう。子供の頃から、なんか見覚えあるけど名前も顔も思い出せなくて誰だかわからないけれど、絶対知り合いだということはわかる、みたいなことは多くて、クラス替えがおこなわれるたびに脳内がひっちゃかめっちゃかになっていた。
その点、ハンドルネームとTwitterアイコンは覚えやすいんだよね。人間の顔より個性的だもんね。基本的にそっちの印象で覚えている。もう駄目だ。人間社会に向いた脳をしていない。