興味の有無

 興味を持っている、持っていないの差が激しいと言われる。それは人間に対してもそうで、興味のない人間に対しては扱いがあまりにもぞんざいになるらしく、よく注意される。そもそも、話すことがなくなるレベルで断絶的になることが多い。僕にとってみれば、すでに僕にとっての価値がないと判断した人間に対し、何かしらのコストをかけるのは嫌なので、そうなってしまうだけなのだが。

 ただ、問題になるかもしれない、と言われたのは、そういう態度を取る一方で、ちゃんと興味を持っている人々に対しては、丁寧に対応して、尊敬した動きを見せることで、媚を売っているように外部からは見える、ということだ。当然ながら、しっかりとした考えを持っていたり、それなりに知見の広い人は、それなりの立場にいることが多い。もちろん、その地位が虚栄であることも多いのだが、実体も伴っていることの方が多いだろう。そうなると、自然と僕が一定の関心を持つ人は、一定の地位にいることになってしまう。それでは、媚を売っていると思われても仕方がない。

 もちろん、よく観察していれば、地位と実力に差異があるような人に対して、僕がどのように接するかで、その真意は理解できるだろう。しかし、そういうことを判断できない人こそ、僕のことを蔑視すると思われる。

 まあ、別にいいんだけれど。この程度のこともわからない人に、僕が関心を持つとは思えず、つまり、そういう人は無視するに限るのだから。

 それにしても、本当にがっかりするんだよな。それなりの人が集まるような場所に行っても、そもそも、基本的な知見すらなく、何も考えていなかったり、自身に都合よく物事を考えている人ばかりで辟易する。