思えば遠くに来たものだ

 この間、知り合いの方と話をしている時に、話題となった内容に関して、昔、そういう意図で製品を開発していて~という話になった。そう、そして、僕はそういう意図でその製品が開発されたことを知っていたのだ。なぜかと言えば、その製品の発売記念イベントに参加したからである。

 その時、その製品のプロデューサーとデザイナーが来ていて、もちろん、そういった場に足を運ぶぐらいだから、両者ともに憧れていた。色々と質問をしたし、その時の話は興味深く聞いた。そして、今や、両者ともに知り合いであり、共同で物事に取り組んだこともある、という関係になっていることにふと気付いた。

 まだその時から数年しか経っていないのだが、置かれている立場は大きく異なるのだ。まあ、それは単に幸運だっただけなので、思いあがってはいけないが。まるでわらしべ長者のように、小さい所から始めて、なんか変な形に連鎖して、かなり良い繋がりが得られたな、という確信がある。

 今も大事にしておきたい関係は、なんというか、基本的に好きな作品に対して、呟いていたり、感想をまとめたりしているところから繋がっているんだよね。パートナーとも、互いに好きな作品が同じであり、ひょんなことから一緒に見に行くことになったというのがきっかけだし。好きな作品が近いということは、単純に価値観やらなんやらが近いことが多いから、なんか上手くいきやすいんだろうな。

 小さなことでも始めてみることの大事さを実感する。ただ、それだけでも続けていればなんか良い感じに上手いことなる。変になにかを意識せず、なにかを得ようとはせず、ただ続ければいい。待て、しかして希望せよ。