主観と客観の金銭感覚

 金銭の感覚がおかしく、たまにバグってしまう。

 

 なんというか、世間の値付けってなんか変じゃないですか?

 たとえば、サイゼリヤで食事をするのと、ロイヤルホストで食事をするのでは、金額にしては3倍ぐらい異なると思うんですけれど、美味しさとか、栄養素とか、3倍違います? 僕はそうは思えず、総合80点が総合85点になった、ぐらいの差しか感じない。

 たとえば、「マジック:ザ・ギャザリング」のカードだと、50円ぐらいのカードと同じ効果を持ったカードが、コストが2安くなるだけで、50倍ぐらいの値段になる。でも、これは正直に言って、理解できる。なぜならば、2マナのカードと4マナのカードには、歴然とした数理的な差があるからだ。2ターン早く唱えるために、50倍の金銭が必要だと言われても、納得ができる。Black Lotusは投資対象でもあるので、値段がバグっているが、まあ、能力もバグっているので、正直言って、納得できる。食事の金額よりも、ちゃんとコストと効果が定義されているから、納得ができる。

 たとえば、ボードゲームだと、もう面白さが保障されているような名作も、あやしげなところが作っている面白くなさそうな新作も1万円ぐらいしたりする。で、実際に遊んだ時に得られる面白さが、-1万倍(片方はつまらなくて苦痛だったりするので)ぐらい違ったりする。期待値で計算したとしても、妥当な数値にはならないだろう。

 なんというか、これは主観的な話に限ったから、こういう風になっているのだけれど、主観的でなくても、なんというか、世間と自分との価値観というか、金銭感覚の乖離が良く発生する。そうなると、主観的に明らかにお得なもの(主に趣味だが)は、買えば買うだけ得、という状態になってしまい、歯止めがかからなくなってしまう。