オタクの境界線

 「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の日本公開日が遅すぎてめちゃくちゃキレている。遅いこと自体、あまり大きなネタバレやサプライズになるようなことはないんですよ、ということかもしれないが、それ自体がネタバレなのである。フィルターめっちゃつけて、鍵をかけて、年末年始の3週間を過ごさなくてはいけない。YouTubeは厳禁である。マジでイラつく。

 今日、新しいポスター(と言っても、今やただの画像だが)が公開され、公開日のことを言われまくってるんやろうな……と思ってリプを見てみると、それを言っているのは極一部だった。それどころか、『グリーンゴブリンが出るの?』なんて言っている奴すらいる。いや、予告でパンプキンボムと笑い声が出てたじゃん! 逆に、あれをグリーンゴブリンじゃないと思っていた人は、何だと思ってたの? 今更新キャラ? エレクトロだって(雷としてだけだけれど)出てたじゃん! 何なら、スパイダーマンに向けたエレクトロの攻撃をサンドマンが庇うように見えるシーンもあるんだよ! 「スパイダーマン3」のエンディング的に、サンドマンは味方になってもおかしくないし、『許すよ』からの味方化でめちゃくちゃ熱い展開が見れそうなんだよ! なんて、一人で興奮していた。

 そこで少し冷静になったのだが、もしかして、世間の人はそんなに楽しみにしてない? そんなに予告食い入るようにみてない? デアデビル参入説(後に否定)とかで盛り上がったりしてない? 公開日が3週間ぐらい遅くなっても、タイムラインにネタバレが飛んでこない?

 僕自身、あまりアメコミ映画オタクというわけでもないと思っていて、ネトフリのドラマシリーズとか全然観てないし、古い「パニッシャー」とかも観てないしで、すごいカジュアル勢だと思っているのだけれど、世の中にはもっとカジュアルな層がいるのかもしれない。統計的にはそうだろう、という予測が付くのだけれど、実感としては違和感があるんだよな。周りは僕より詳しい人ばかりなので。どのジャンルにも言えることなんだけれど。