「サイズ 大鎌戦役」の拡張の感想

 最近はまっている「サイズ 大鎌戦役」の拡張を一通り触ることができた(終わったとは言ってない)ので、簡単な感想をまとめようと思った。

 

・第一拡張「彼方よりの侵攻」

 なかなか面白い。単純に2陣営を追加し、遊べる人数も増やす正統派拡張。

 ついに日本とイギリスがモデルだと思われる国が参戦ということで、日本人である僕たちとしては余計に価値がある拡張。両者ともかなり癖のある能力であり、また、かなり汎用性が高く強い+スピードのメック能力がないため、前もって動かざるを得ず、考えさせられる。トリッキー且つ戦闘に勝る能力があるので、そういう陣営が好きな人は買ってもいいと思う。また、両者ともにメックのデザインが最高にクール。

 

・第二拡張「風に舞う策謀」

 ちょっとまだ使いこなせていない。要素を増やす系の拡張。

 飛行船の見た目やインパクトは強いが、それ以上にランダムで決まる能力によって重要度がかなり異なるため、上手く使いこなすには慣れが必要だと思われる。終了条件を変更するモジュールもバリエーションがあり、通常モードからの変化を与えたり、少し短いサイズがやりたいといった需要に応えることが出来る拡張だ。

 

・第三拡張「フェンリス襲来」

 まだ終わってない。8話中、5話までやった段階だが、今のところ、最高に面白い。僕がやってきたボードゲーム体験の中でも間違いなくトップで楽しかった。ネタバレになるので、深く言及しないし、また、そういったレビューがなく、参考に出来るものがないのはつらいが、でも、本当に楽しい。ともすれば、無味乾燥になってしまうボードゲームの中で、最高に好きなフレーバーを持つサイズで、さらにシナリオがついて外連味溢れるモジュールが付いてくるとなれば、最高オブ最高でしかない。ボードゲームであるがゆえのビジュアル的な面白さ。ネタバレ防止用の中箱を開けた時の興奮。これは何者にも代え難い経験だった。

 唯一の欠点は、5話分でも8時間ぐらいはかかってしまうゲームを一緒にやってくれる人を探すことであり、それさえクリアできれば本当に面白い体験が出来る。モジュールを普通の拡張として足すのも、普通のサイズに飽きてしまった際のスパイスになっていいと思われる。他の拡張よりも高いが、中身と差額を考えると、むしろ、この拡張がこの値段内に収まっているのが不思議なほどだ。素晴らしい。

 

 どの拡張も損をしたとは思わない、とても良い拡張だった。ただ、プレイさえ出来るならば、第三拡張は本当に素晴らしい。ソロモードも出来るが、この興奮は二人以上で味わうと、互いのテンションを引き上げることができると思う。

 うーん、やはり、ボードゲームの一番の問題は、一緒にプレイしてくれる友人に他ならないな……