好奇心

 今年ぐらいから、ボードゲームをやるたびに記録をつけている。そういうアプリケーションがあり、それを活用している。すぐに終わってしまうゲームや、パーティゲーム、日本でしか流通していないゲームは記載していないが、それなりの数になっていて、プレイ数が110回、ゲーム数が51個となっていた。それを妻にチラリと見られて、もういいのでは? なんて言われてしまった。

 個人的な感覚だと、まだプレイしたいのにプレイしていない作品があるし、ボードゲームの面白さというものの真髄に全く近づけていない感覚があるので、プレイを辞めるという発想自体がなかった。デジタルゲームや小説、映画、漫画なども同じで、もういいや、となる瞬間が思い浮かばない。僕が生きている時間内には、究極のそれにどれも至らないだろうし、追い続けるしかないかな、と思っている感じなのだ。

 なんというか、そうではないのか? 普通はそうではないのか? この媒体が行き着く、究極の形、完成形が見たいと思わないのか? もしかしたら、完全であるということに強く執着しているのかもしれない。それにしか意味がないというように。だから、それに興味がわく。どうしたら、完全になるのか、ということに。