解体と分析

 あるボードゲームを考案していて、その構成に関して、真面目に考えると様々な要素が脳内でガンガン決まっていって驚いた。コンポーネント、処理能力の量、プレイ感、各要素の繋がりなど、決まるべきところがいっぱいあるからこそ、その縛りから逆算して今のところ最適であると感じるものが決まるというか。一度脳内で想定した後、この部分が違うな、となれば代案がパッと思い浮かぶし、それぞれを検討して、調整することだってできた。

 なんというか、今まで色々と考えるだけだったのだけれど、考えるだけでも武器というか道具のようなものがどんどんと溜まっていっていて、それを使えばいいだけ、という段階まで来ていたんだな。ちゃんと文章にするというところが効いていたのだろう。解析した後に、しっかりとその意味を考える必要性があって、結果として、どういう作品が良いとされ、どういう作品が悪いとされるのか、というケーススタディができていたようだ。

 AやBがあるということだけを学んだような状況であれば、AかBを使おう、ということにしかならないのだが、Aというのはどういう特徴があり、ある要素の軸においてどこに属しているのか、Bの場合は、ということまで分析しておくと、AではXが足りず、BだとYが邪魔、という時に、もっと細かい要素にまで分解して、Cというものを創れるような感じだということがわかった。やっぱり、しっかり考えるに尽きるな。天才ならそうでなくても良いのだろうけれど、凡人にはこの道しか残っていないように思える。