制作過程と構想

 今日はめちゃくちゃ作業が進んだ。ゲームの形がかなり具体的になったし、欠点もある程度わかった。部分的に創り直しはあるだろうが、根幹はかなり良い感じに出来たのではないだろうか。我ながら、なかなかの出来であると言える。

 こういう時、自分の能力が役に立って嬉しい。自分の能力とは、欠点を見つけることなんだけれど、それは脳内でゲームや物語を回している時にも発揮されるものであって、おそらく、他の人なら、一度テストしていただろうな、という欠点にも気付く。実際に、何も知らない人がプレイしている場面を想像できる、というか。まあ、もちろん、完全ではないのだけれど。

 僕はこの能力があまり好きではなくて。というのも、実際には、構想したものを出力するのにも技術がいるわけで、本当ならそこを鍛える必要がある。しかし、構想の時点で無限にダメ出しをしてしまうと、その出力が鍛えられなくて、例えば、文章力が未熟なままだとか、そういうことになってしまう。構想をいくら練っても、出力物はないので、努力が感じにくいし、残りにくいというのもある。構想半ばにして出力してしまう方が全然良いと感じることもあった。

 ただ、ボードゲームにおいては、モックをつくるのに、それなりの手間がかかってしまう。それに、内容物がほとんど概念的なので、創発型のゲームとしてどの程度欠点があるか、というのは構想時点ではっきりとする。そして、それを物理的なものに起こす時に劣化があまり起こらない。少なくとも、他の媒体よりは、概念的なのだ。

 他の人の創作過程やテストプレイ、構想の話などを聞くたびに、僕の能力はボードゲーム制作に向いているのかもしれない、と思い始めた。結果はもうすぐわかる。良い方が当たれば良いのだが。