Under Pressure

 オファーが来て、よっしゃ、勝ったな、ガッハッハッと言っていたら、妻によくそんなことが言えるな、と言われた。どうやら、彼女が僕の立場だったら、プレッシャーに負けそうだ、ということらしい。言われてみれば、プレッシャー、あまり感じないかもしれない。緊張しいなので、まあ、本番になると毎回緊張はするのだけれど、期待をかけられたと、そもそもあまり感じないし、そう思ってもあまりプレッシャーは感じない。

 僕は自分自身に対して、期待しているわけでも、卑下しているわけでもない。自分自身の能力が普通程度だとわかっているし、期待外れだと言われてしまっても、仕方がないとは思う。しかし、与えられた機会を上手くこなしていけば、能力以上の報酬がもらえる、というのは世間でありふれていることだから、それを目指していきたいな、とも思う。能力に値するものばかりもらっていては、大したものが得られないので。期待されることにも慣れているし、それに応えることにも、裏切ってしまうことにも慣れているのかもしれない。いちいち、それに構ってはいられないと思うんだよな。期待というのは、向こうで勝手に発生するものであって、自分でコントロールできるものではないのだし。