会話の成立

 正直、コロナよりもコロナによって炙り出された異常な認知を持つ人間たちの方が怖くて、家に籠りたいまであるよ、僕は。

 なんか、話が通じない人が増えてきたな? という感想。別に色んな意見があるのは構わないし、それ自体が健全な議論をするための土壌だし、そうであるべきなのだけれど、そもそも、正当な論拠を持たないのであれば、その発言に意味はない。

 しかし、そういう人が増えているような?

 それは緊急時だから、良くわからない理屈にハマってしまう人が増えた、ということなのだろうか? それとも、一部の研究が明らかにしているように、検索エンジンSNSという性質から、情報の選別的なバイアスがかかってしまうせいなのだろうか? それとも、単純にそういう人たちはずっと昔からいっぱいいて、ネットによって炙り出されるようになったに過ぎないのだろうか?

 耳目を集めている話題でもあるから、そのうち、研究結果が上がってくるだろう。感覚的には、それのどれもが影響しているのかな、とは思う。まあ、だいたい、真実なんてものはつまらないもので、小さな要因が多段的に影響し合った結果、生まれてくるものだし、意外に重要なことがアトランダムに引き起こされてしまったものだったりする。そういうつまらなさから、現実に対する興味というのはまま薄れていくものなのだろうが、現実に固執している人々は、そこに刺激的な因果関係をつくりだしてしまうのだろう。ああ、因果を求めざるを得ない、我が脳たちよ。罪作りな奴らだ。