先天的な欠陥

 なんか、自分は簡単に理解できるのに、誰かがそれをできないのを見て、とてもイライラするの、本当に良くないな、と思う。逆の立場になることだってあるだろうに、どうしてか、イライラしてしまう。

 本質的に短気なんだよな、といつも感じる。父は本当に短気なので、それが嫌だなと思って、幼少期から冷静さになろうと努力してきたはずなのに、それでも普通の人よりも気が短いと思ってしまう。この辺はかなり先天性に依存するという研究結果が出ていたはずだが、本当にそうだと思う。もう、脳の作りがそうなってしまっているのだろうね。犯罪者の家系、というものは存在して、教育と切り離しても、そういうことが発生したりしているということがアメリカの研究で分かっていたはずだ。その場合も、やはり、感情の制御に関する遺伝子の欠陥が見られていたとか。まあ、部分的には眉唾の研究もあるだろうか、基本的にはそういう、何らかの欠陥があって、犯罪というものは発生すると感じる。少年犯罪者のかなりの割合が発達や知能障害があるというし。普通に考えれば割に合わないものね。普通に考えられないから、そうなってしまうわけだ。

 この社会を見回してみると、そういう人は山のようにいるのであって、社会の規範を全てクリアしている人間の方がその実、少ないだろう。大企業でだって、言われたことを言われた通りにするだけで重宝されるぐらいだ。

 そういう社会の中で、人々は何に価値を見出して、社会に奉仕しているのだろうか。僕は馬鹿らしくてやっていられないけれど。まあ、その結論も、僕も短気から発生しているのかもしれないな。