面白さの審美眼

 アンソロジーコミックを読んでいたら、良く出来ていた作品があって、なんか絵柄も見覚えがあるし、綺麗だなーと思って作者名を検索したら、同人誌をめちゃくちゃ追っていた人だった。通りで好みなわけだ。当時変えた同人誌は全部持っているほどなのだから。

 「やがて君になる」の時にも同じ現象が発生していて、なんか好きだなと思ったら、同人誌を全部持っているという奴……本当に金を全て注ぎ込むぐらいに同人に入れ込んでいた時があるが、無駄にはなっていないのだな、と思った。

 こういうことがあるから、面白さに対する審美眼への自信が付く。当時、自分の中で一線級と読んでいた、作品が出たら全て買うサークルの人たちは皆商業デビューしたのではないだろうか。

 面白さの審美眼、ちゃんと機能しているんだな。本当に何の役にも立たないという点を除けば、かなりいい能力なんじゃないかな。自分では気に入っているよ。