邦画が苦手

 昔から邦画や日本のドラマが苦手だった。なぜかと言うと、どうにも茶番に感じられてしまうからだ。同じ日本人であるがゆえに細かいところまで目についてしまうのか、舞台の問題なのか、衣装や小道具の予算なのか、演技なのか、ジャンルの偏りのせいなのか、完成度のせいなのか、どこが原因なのかは良くわかっていない。ただ、洋画に比べて圧倒的に茶番感を抱く。

 苦手意識は今の今まであって、どうにも熱中して観ることができない。まあ、そもそも、洋画であっても、熱中して観るなんてことは、数年に一度あるかないかだけれど。

 今思ったのだけれど、緩急の緩みが多いのが良くないのかもしれないな、全体的に。緩急の差をつけて、なんていうけれど、相当高等な技術なので、凡人は素直に最後まで真面目に話を進めていた方が絶対面白くなると思うんだけれどな。世の中に出ている物語の教本、凡人にも応用できる箇所と、天才でないと手出ししてはいけないところが混ざっているような気がしてならない。

 元々、全てが茶番なのに、それを茶化してしまったら、全てに意味が感じられないだろうに。