伝え聞く世間の情報を紐解くと、女と金にかかわる内容があまりにも多くて辟易としてしまう。女（男）と金、そんなに欲しいか？
異性でなくとも、人付き合いというのはコストが大きいし、それを超えるだけのメリットがなければ、そもそも会話することすら面倒なぐらいだ。そんな中、よくやるよ、と半ば呆れてしまう。まだ、架空のキャラクターを愛する行為の方が理解できる。それは絶対的一方通行なのであって、かなり楽な行為だから。そうではなくて、どこかに存在する人物に対してだとか、法律を破ってまでだとか、よくやるよ、と思う。顔がいいとか、そんな些細な理由で、そんなに入れ込むこと、あります？ 限界がないか？ 人がかっこいいとかかわいいとかいうだけで、人生を救われたような人間が散見されてるのだけれど、そんなこと論理的にあり得るのか？ 人間である以上、絵の完璧さには勝てないでしょうし、カカポのような可愛さもないし、ティラノサウルスよりもかっこよくない。それなのに、そんなに時間や思いを捧げることってできます？ あるいは、家庭があるのに、誰か都合の良い相手だとしても、法を犯して、色々なリスクを負ってまで、誰かに会いたいとなりますかね？ とんと、理解ができない。人に対して、それほど大きい感情を抱くことができるように思えない。
金なんて、持ってても限界がありません？ もちろん、あることによって、楽ができることもあるけれど、それ以上にコストをかけて収支を増やすようだと、本末転倒だ。金で買えるものに限度があるし、そもそも、そんなに買えるものが欲しいって思えますかね。１０００兆円もっていても、不老不死にはなれないし、１０億円持っていても、英語が自動で話せるようになるわけでもないし、１億円ぐらいでは、ただのはした金でノーラン作品の新作を創ることもできない。それは、僕だって、ぽっと湧いて出るなら、素直にそのままもらうけれども、実際には法を犯したり、リスクを許容したり、時間を消費したり、対価を払うわけでしょう。そこまでして欲しいと思えるものではないと思うんだよね。なにせ、１０００円ぐらいでネットフリックスに入会出来て、無料で２００時間は遊べるゲームがもらえる時代だ。金銭にそれほど価値があるように思えない。
それなのに、世間はそういうもので回っているから、驚いてしまう。ツイッターのトレンドに上がる、良くわからない単語は、大抵、アイドルか配信者の何かか、競走馬の名前という世界だ。ヒト・カネフィリアたちの世界観はどうなってるんだよ、本当に。
