脳内物質

 今日は脳内物質が足りてないと思う時がある。

 大抵は、朝起きた時に気付く。妙に頭が重い。思考がまとまらないし、ベッドから起き上がる気力もない。何とか起き上がれても、全てがモノクロに見えてくる。些細なことで腹が立つ。ああ、今日は脳内物質が不足しているのだな、と諦めて、その日はほとんど捨てることになる。何も進展しなければまだましな方で、何かを悪い方向に転がしてしまったり、壊してしまったりする。そういう日だ。

 どうして、発生するのだろう。栄養には気を付けているし、リングフィットで運動もしている。きわめて健康的な若者だ。しかし、こういう日になってしまう。一時期は気圧との関連性を疑ったことがあったが、統計を取ってみると関係がない。睡眠時間が壊れる原因にはなれど、睡眠時間が原因になっているわけでもなさそうだ。全くわからないまま、今の今まで誤魔化し誤魔化しでやっている。

 ドーパミンなのか、セロトニンなのか、アドレナリンなのか、なんなのかはわからないのだが、とにかくいつもより輪にかけて虚無感に苛まれるのだ。妻に聞いたら、そんな日はないというかいつも眠いと返されたので、人によって違うのかもしれないが。