覚醒よりの意識

 あまり、目覚めるのは苦ではない。朝起きれないということはほとんどなく、普通に起きることができる。習慣づいてしまえば、アラームが鳴る前に基本的には起きれるぐらいだ。しかし、一定の時間に寝るということがどうしてもできない。眠れなくなってしまう。思うに僕は、意識が覚醒の方に寄っているのだろう。

 妻はその逆で、常に睡眠の方へ意識が寄っている。あっという前に寝るし、いつでも寝れるし、どこでも寝れる。しかも、寝起きが悪い。一度目が覚めても、目を離した隙に寝てしまっている。

 気の持ちようの違いなのだろうか。それとも、やせ型の体型といったように、先天的に決まる体質のようなものなのだろうか。隣の芝は青いとは言うが、僕はどうしたって楽に眠れる方が良いに決まっていると思ってしまう。眠れる日々ほど、精神を苛むものはない。シオランも言っているように。