無性に憂鬱になってしまった。こんなくだらないことを何度続けるつもりなのだろうと思ってしまった時に。そして、なにより恐ろしかったのは、そんな、くだらない人生みたいな単語で検索すると引っかかってくるメッセージたちで。彼らは輪廻転生や天国地獄を疑っていないんですよね。自然と、来世とか前世という言葉を使うし、自殺を抑制するのは地獄という概念だしで、もう、僕は心底嫌になってしまった。
この社会で生きていると、皆が皆そうであることを嫌というほど感じてしまう。人間は子を産み、繁栄して、その社会を守るために身をやつして、天国から見守って、転生先が良いところになるように祈る。そんな、普通の人たち。もう、いい加減にしてくれ。幼稚園じゃないんだ。おい、お前ら、何年生きてんだよ！ 何を考えてきたんだよ。その数十年、何を考えて、何を思って生きてきたんだ。どうして、そんな考えのまま死のうとしているんだ。その死に気付くことすらなく。もう、たくさんなんだよ、こんな思いは！ 全然、話が通じない。前提としているものが違い過ぎて、些細なことで食い違いが生まれてまともに話なんかできやしない。気が狂ってるよ、お前たち。死ぬのが怖いのはわかるけれど、でも、だからといって、そんな妄言に逃げても、何にも解決してない。お前も死ぬし、俺も死ぬ。なのに、なんだ、これは。なんで毎日同じ時間に同じ場所に行って、同じことをしているんだ？ 全く、理論的でない。正しくない。理屈が通らない。僕は、生理的に嫌悪していたとしても、理屈が通っているなら、許容できる。それは仕方ないと思える。あんなに嫌いな虫だって、食べられる。ゴキブリをつかむことだってできる。でも、逆はどうしても無理なんだ。理屈が合っていないことは、どんなに楽だとしても、続けることができない。体が拒絶してしまう。どうせ死んでしまう僕が、労働に殉じる必要なんて、どこにもないんだ。もう、いい加減にしたい。本当に馬鹿げているよ、こんなことは。
