休日は週3日で

 週に3日は休みが欲しい。いや、これは明確な理由があるものなんだよ。だって、休みなんて与えられたって、1日はどうせ平日の尻ぬぐいや溜まっていた手続きや用事をこなしているうちに終わってしまうんだ。もう1日は、映画だったり、博物館や美術館の特別展示だったり、友人と会っていたりで終わってしまう。なら、本当の休日はどこに? 週2日っていうのは、実質的な休みがないのと同じなんだ。だから、3日だ。そうすれば、1日は自分のために使う時間が残されている。

 思うに、社会の人々は自分のための時間をほとんど持っていない。だから、自分の趣味を突き詰めたり、自分の興味を探ったりということができなくなるんだ。まるで、チェックリストを攻略していくかのように、定型的な作業を繰り返していくだけ。特別と名打っただけの流れ作業だ。そんなことを数十年もやっていれば、そりゃ、個なんてものは微塵も残っちゃいないさ。

 僕たちは働くために休んでいるのではなく、休むために働いているんだろう? 子供を産んだ結果、その負担のために子供と別れて働き続けるみたいな本末転倒な悲喜劇を少しでも減らしていこうとは思わないのかね。