「メギド72」のバレットアーツに関して

 追記:以下の文章を書き始めた時にはPレターは出ていませんでしたが、投稿時には発表されており、細かな状況が書かれているので、正しい詳細はそちらをお読みください。以下は半分以上、意味のない文章となりました。

 

 

 現在、「メギド72」のバレットアーツに関して修正が入り、荒れてしまっています。そこで、どうして、オリエンスの修正前の覚醒スキルが問題だったか、どうして、このような時期に修正になったかを考えてみたいと思います。あくまでこれは個人の想像もとい妄想であり、事実とは大きく異なる可能性はあります。運営がとてつもなくドジっ子体質で今になってようやく、あれれおかしいぞと気付いた可能性もありますし、これだけファンが付いたんだから、サバトのたびにインフレキャラを看板にした挙げ句、後でナーフして儲けまくってやろうと画策していた可能性もあります。ただ、客観的に考えて、これらの可能性は低く、またメリットがないため、事実はそうではないと考えています。では、どういうことが起こったのかの妄想の前に、バレットアーツの特徴について考えてみましょう。

 

 まず、バレットアーツには、バレットの作成と消費があります。そして、各バレットにはバレット効果と呼ばれるバフがあり、これが消費時にかかるようになっています。この仕様をみてわかるのは、バレットアーツの肝はバレット効果にあるという点です。バレット消費の攻撃にしかかからないというバフの範囲を限定することにより、思い切った効果を付けることができるからです。これはフォカロル(ラッシュ)の性能をみれば明らかで、特にその奥義のバレット効果は通常の強化では考えられないものとなっています。これはゼパルやベヒモスといった連撃特化のメギドが使用出来ないからこそ、できる数値と考えていいでしょう。

 このように考えると、修正前のオリエンスの覚醒スキルには大きな問題があることがわかります。そう、明確に強すぎるのです。なぜならば、ただでさえ強力であるバレット効果が6種類も同時に乗った攻撃を10回も連発できるからです。何が問題かと言うと、消費されるバレットの量が10発未満の技が、全てこのスキルの下位互換になる可能性があるからです。現に、次に実装される2周年を目前としたサバトの目玉であるはずのニスロクの奥義は、最大3発のバレットを消費する奥義ですが、明らかに見劣りしてしまっています。バレット効果をいかに強くしようと、それを消費するのはオリエンスが最適となってしまいますし、バレットがあること自体に意味があるバレットアーツを実装すると、それはバレット効果、ひいてはバレットアーツそのものを否定することに繋がりかねません。

 

 では、どうして、このような問題のある実装となってしまったのでしょうか。

 僕は、プランナーサイドと実装サイドの認識に齟齬があったためだと考えています。上記のように、修正前の仕様では、容易に下位互換性が生まれてしまうことは、はっきりしています。特に、今後もバレットアーツを持つメギドの仕様を考えているであろうプラン側は確実に理解できると考えます。しかし、実装側はそうではありません。特にバレットを同時に消費し、その効果を適用するニスロクの実装と同時期と考えればなおさらです。修正前と後の差を、実装側(さらには他の多くの部署)が理解しないままに、開発が進んでしまったと考えられます。もしかしたら、最初は別に実装されていたオリエンスとニスロクの処理が、最終的に同じ処理を流用するように改悪されてしまったのかもしれません。実際、アジトTVなどでは、修正前の仕様が正しいと思われていたことが、説明の仕方からもわかります。ただ、結果として、(プラン側のチェックがあったのかなかったのかはわかりませんが)なんらかの原因で間違った実装が通ってしまいました。ここが第一の誤りと言えるでしょう。そして、そのままサバトは開始されてしまいました。

 おそらく、本当に半分以上は妄想ですが、この時点で不具合は判明したのだと思います。実際に、ユーザーからいつも以上に(新メギドはそもそもぶっ壊れと言われる率が高いですが)強力であるとの指摘がありました。ですが、この時点での修正も大変な混乱になると考えられます。特に、ガチャ関係では、ニバスというトラウマがあったことも障害となったかもしれません。運営と開発が異なることから、責任の所在が問題になったのかもしれません。とにかく、この時点でオリエンスの仕様は当初の予定とは異なるままにしようとの決定があったのが自然だと思われます。当時、僕もPvEが主流である「メギド72」では、オリエンスの問題は軽微であると考えていた節があります。フォラスやニバスのように、明らかに強いメギドがすでに存在しており、それと同等だと勘違いしてしまったからです。しかし、ここで修正しなかったことが、第二の誤りでした。もちろん、今でこそ言えることですが。そもそも、この妄想が正しいとは限らないですし。

 そして、ニスロクの実装となって、やはり、修正すべきだという決定になったのだと思っています。それは、オリエンスやニスロクの性能に対するユーザーのリアクションをみてなのか、内部の検証の結果なのか、運営と開発の話し合いに決着がついたからなのかはわかりません。ただ、やはり、問題があり、本来の実装に修正しようと決定したのでしょう。そのこと自体を、僕は責める気にはなれません。ハイドロボムが一時期、必要以上に嫌われてしまったように、バレットアーツのメギドが実装されるたびに、オリエンスが上位互換であるという事実が叫ばれ、嫌になってしまうユーザーが(あるいは開発側の人間ですら)いるのは間違いないですから。ただ、告知の仕方が良くありませんでした。これでは、騙そうとしたと言われてしまうのも理解できます。問題を大きくしたくなかったのでしょうが、SNSの普及している現代において、そういったやり方では、火に油を注ぐだけです。ここが、第三の誤りだと考えています。

 

 こう言った流れで、現状に至ると僕は考えています。実際の対応がどうなるかはわかりませんが、2周年や年末年始を前にした大事な時ということもあり、大変なことになっているのは想像に難くありません。もちろん、上記は全て妄想ですが、今の今までオリエンスの実装が不具合であると判明していなかったと考えるのは、アジトTVの状況などから不自然だと思いますし、詐欺のような商法をして儲けようとしたなどと考えるのも、あまりにも恣意的です。これから盛り上げようとするタイミングで、そんなことをしてしまえば、不利益の方が大きいのは火を見るよりも明らかですから。なので、上記の妄想はある程度はあっているのかなと思っています。

 

 僕は「メギド72」の性能に関して、いつも感心していました。興味を引かれ、試したくなり、一部からは壊れているという前評判が出ているにもかかわらず、実際には一定の範囲内に収まっていたからです。そういう、ワクワクさせるメギドの実装が僕は好きですし、そういう方も多いと思います。これからも、そういうメギドたちに会っていきたいですし、好きなメギドのリジェネを楽しみたいと思います。ですから、本当に酷なことを言っているとわかっていますが、このようなことがあっても、今までのようなチャレンジ精神のある実装を望んでしまっている僕がいます。

 ほとんどのユーザーは単純に楽しいゲームを望んでいるはずです。それは新しく仲間になったメギドがワクワクさせるような性能であり、気に入ったメギドが誰であれ活躍できる環境であり、課金をしてもいいと思える運営がいるという安心が持てる状態であるはずです。『全部』やらなくっちゃあならないってのが『運営』のつらいところだと思いますが、これを乗り越え、「メギド72」がより面白くなるように、影ながら見守りつつ、プレイしていきたいと思います。年始のコンサート、楽しみにしています。