悲劇の騎士

 「メギド72」の今回のイベントのシナリオ、涙が出てしまった。細かい演出や台詞はそこまで良いと思わなかったし、修正すべき点が色々とあるのだけれど、全体の構成が美しすぎて泣いてしまった。どうにも、シナリオの構造に弱い。これが綺麗だと、それだけで泣いてしまうのだ。

 基本的に僕は美的感覚がなくて、美に対して、特に思うこともないのだけれど、僕がシナリオやシステムの美しさに涙を流すように、彼らもそういうところに涙を流すのだろうな、という気持ちはある。

 なんなんだろうな、これ。どこから生まれたものなのかがわからない。生来のものとは思えないんだよな。物語の構造なんて、人類の生存にはあまり影響しないわけだし。それとも、原因を求める、物語を求める気持ちが結果として、物語の構造に繋がるから、それで泣いてしまうのは自然なのかもしれないが。

 できれば、そういった美しさを追い求めるだけで生きていきたいという気持ちはある。そういうものにしか価値を見出せない。