考えて見たんだけれど、やっぱり、僕は時間が取られるということが嫌いなようだ。
仕事というのも、単純に時間が縛られているのがいけない。たとえば、早く作業が終われば早く帰れるとか、良いものが仕上がれば報酬が高くなるとか、そういうのがあれば頑張れる。けれど、単純に時間当たりに報酬が出るという仕組みが良くないのだ。
ひたすら、我慢して、その先に褒美がもらえるという形が、僕は得意ではない。それは修行とか、仕事とか、授業とか、まあ僕が無限に嫌っていたものだ。ＭＭＯＲＰＧとか、ＦＧＯとか、そういうのは、途中までは面白いのだけれど、途中から、どれだけ時間をかけたかというのが求められるようになり、その時間に対しての報酬が得られる。これが駄目なのだ。オンラインゲームを止めてしまう理由も大抵はここで、デイリーミッションとかのクリアが中心のプレイとなっていき、やらなくなってしまう。考えるに、僕は不快感に対する耐性が低いのか、報酬に対する快楽が弱いのかのどちらかなのだと思う。だから、この苦痛に耐えるほどのものが得られるのかということを常に考えていて、すぐに止めるべきだと考えやすいのだ。
でも、ずっと続いているゲームもある。それは簡単なことで、その作業自体が好きだからだ。今が苦痛ではないのであれば、先の報酬を考えて天秤にかける必要もない。ただ、好きなものを続けた結果として、作業があるのだから。
つまり、時間ではなく、作業に対する報酬が得られるような仕事か、あるいは内容そのものが好きでやっていたいと思えるような仕事が、数少ない僕に向いた仕事なのだと言えるだろう。そこまでしてまで、働く必要がないように感じられてしまうのが問題なのだけれど。
