否定されることに関して

 科学と宗教の違いは、否定されることを望むかということにあると思っている。

 科学はアップデートされる。なぜなら、現状で最もこの世界を説明できる理論でしかないからだ。だから、否定は歓迎される。より、素晴らしいものへと改善され、真実に近づくことができるからだ。

 宗教では否定は否定される。なぜなら、最初に定義された聖典こそが全てであり、変化は堕落だからだ。何かによって提示された真実は揺らぐことなく、疑うことすら許されない。それが正しいという定義付け、結果が先にある。

 もちろん、派閥争いやポスト争いによって、宗教のようになってしまった科学も存在する。科学のように改善し、人々によりそうことを是とする宗教も存在する。しかし、根幹としては、このように言えるのだと考えている。

 だから、僕は科学的な視点を持っていきたいと思っている。自分の考えが否定され、変わることを望み、それによって、より事実に近づくことを求める。真実でないものでよいのであれば、それに意味はないからだ。