ドイツ旅行(ベルリン博物館編)

 本当は他にもいろいろと行きたいところがあったのだけれど、時間と体力の関係で、ペルガモン博物館、新博物館、フンボルト博物館の三館に行った。

 ペルガモン博物館は言わずと知れた博物館で、世界でも屈指の博物館に数えられる。あいにく、現在は改修工事中で、半分以下のボリュームしかなかったのだけれど、それでも半日は余裕で持っていかれた。メソポタミアの展示物がとてもすごく、かの有名なイシュタル門の展示があった。他にはイスラム圏の敷物などの展示、ギリシャ・ローマの展示といった部分がメインだった。考古学、メソポタミア文明の色合いが強い。

 新博物館にも目玉であるネフェルティティの像がある。これをはじめとして、古代エジプトがメイン、プラスで中世ヨーロッパという展示になっている。遊戯王で見た、アモンケットで見た、など、エジプト系の創作物に触れていれば、バックボーンが少しわかるので、かなり面白い。

 フンボルト博物館は、前者二つとは異なり、科学博物館である。僕にとっては、こちらの方が主戦場で興味もある。展示としては一般的な科学博物館と同じようなものだが、特に博物学に力を入れているようだった。古代生物学として、恐竜の化石が多く展示されており、ティラノサウルスのトリスタンと呼ばれる特別な化石や、あまりにも有名な始祖鳥の化石、ブラキオサウルスの全身骨格がある。また、鉱物の展示、動物標本の展示も多い。特筆すべきはホルマリン漬けの標本が多く展示されていることであり、地震大国の日本ではこうは展示できないよなぁという方法で観ることができ、圧巻である。また、歴史や考古学の資料とは違い、自然科学には国を超えた不変性があるため、展示の並びや断片的な情報からどのような意図の展示がされているかが明快に理解できる。そういう点でも、異国の博物館はかなりオススメができる。

 本当は美術館にも行きたかったのが、時間切れ。色々と旅行したけれど、古城の次に科学博物館が満足度高かったかもしれない。