冷蔵庫が復帰する

 なんだかんだで一週間以上壊れっぱなしだった冷蔵庫がようやく復活する。厳密に言うと、新しいものに置き換わる。この10日間で思ったのは、冷蔵庫というものは本当に便利で、必需品であり、生活の水準を大きく上げるものだということだ。

 きっと、それ以外にも、山のように僕たちの生活を底上げしてくれているものがあることだろう。洗濯機とかガスコンロとか。でも、これらはあることが自然になっていて、ほとんど底辺に近いような人々でも持っているから、恩恵に気付くことは少ない。でも、これらの機器が生活の水準を20から80ぐらいまで一気に引き上げてくれているのであって、その機器の性能とか便利機能なんかは、それを81にするとか85にするとか、そんなことを競っているんだと再認識した。

 80で十分なんですよね、本当は。日々の生活だって一緒で、きっと、余分なもののために多くの時間や労力を裂いてしまっている。それを何となく理解しているから、節約家というよりは浪費家な僕でも、なんかこの恵まれすぎた日々にもやもやしているのだろう。その生活を維持するために、余分に嫌なことをして、お金を稼いだりしているわけだから。僕はある程度が満たされるならば、極限まで嫌なことを無くしたいのだ。嫌なことをしてまで、より良い生活を目指そうなんてことは全く思っていない。