何を優先するかという話
MTGのプロリーグで、ある日本人がいかさま疑惑から失格となり、重い処分が下されたことが話題になっている。それで思ったのは、西洋人は物的証拠を優先し、東洋人は心情を優先するというのは、本当かもしれないということだ。
くだんのいかさまの件は、彼が使っていたデッキに、キーカードがあり、それをマークして裏からでも判定できるようにしたというものだった。日本側の主張としては、それを行う必要がない(すでにかなり名声を得ており、失うものが大きすぎる)ことや、直前にチェックを受けて問題ないと判断されており、それ以降に対戦を行っていないのに、わざわざ仕込みをするとは考えられないといったもので、物的証拠に対しては偶然によるものか、あるいは誰かが故意に付けたのではないかということを示唆している。その主張に対し、英語での呟きでは、最高の証拠である物的証拠があるのだから、これ以上調べる必要がないという意見が多かったように思えた。
昔、ある記事で、欧米では容疑者を逮捕した後は証拠や動向の確認が淡々と話しが進み、日本のように自白を強要したり、動機を確認したりはしないという話を読んだことがあった。
このように、人の心はわからないから、物的な証拠で判断しようみたいな考えが根付いているのだと思う。日本でも司法はそうなって欲しいけれど、この件に関しては難しいなぁと思った。