頭が良いキャラばかりでも良いのでは?

 最近、物語に触れていて、よく出来ていると自分が思う作品の共通点がいくつかわかってきた。その中の一つが、普通以上ぐらいの頭の良さを持ったキャラクターばかりが出ているというものだ。逆を考えれば明らかなように、雑な、出来の悪いシナリオには良く、頭の悪いキャラクターというものが出てくる。これは勉強が出来ないとか、要領が悪いとか、そういうことではなく、普通に考えたらそうなるやろっていう予想を出来ないキャラクターのことだ。彼らがヘマをやるおかげでピンチになる。それを動力としている物語が一定数存在する。しかし、これは面白くならない。

 普通に考えたら、こうなるぐらいの頭の良さでいいのだ。もちろん、皆が教養がある作品(「MONUMENT」とか)はすごい面白いことが多いし、とても好みではあるのだけれど、多くの作品にそれを求めるのは酷な気がする。そうではなく、味方の失敗がない、というか、自滅がない程度の水準を保っていられるかは大事な気がするのだ。

 そうでないと、今まで気付いてきた優位も、そんなアホなキャラクター一人によって崩されてしまうから虚無感が増すし、真面目に物語に集中できないと思う。間違っているかなぁ?