理性に従う方が心地良いことに関して

 気付いたことがある。本能に従うよりも、理性に従う方が自然にできるということだ。

 この間、昆虫を食べた。僕は割と虫が苦手で、生理的な嫌悪感がある。しかし、論理的に考えれば、虫を嫌うのはおかしいとわかっていて、むしろ好きな要素が多い。見た目とか生態とか。それにエビが食べられるのに、昆虫が忌避感によって食べられないということは間違っていると思う。だから、食べることができた。理性が正しいと言っていることを遂行するために、本能を抑えること。これにはあまり労力を必要としないのだ。

 その逆が仕事だ。たとえば、どうして一日八時間も労働をするのか。どうして、仕事を早く終わらせるとその分仕事を回されるのか。色々と納得できないことが多い。もちろん、体力的にはその仕事をすることは問題ないし、思考を停止すれば、唯々諾々と課題をこなしていくことができる。しかし、どうにも体が重いし、精神がくさくさしてくる。本能では問題なくとも、理性が間違っていると思うのなら、それをしたくないらしい。

 きっと、僕は理性を優位にして生きていきたいと思っている。だから、色々と問題が発生するのだろう。