生存コストに関して

 生存コストを最小限にしたいという思いが日に日に強くなっている。

 僕はもともと物欲がない方で、情報の媒体としてのもの(本とかゲームとか)を買うタイプの人間だった。最近はそれらが電子書籍ダウンロード販売になってきているので、より物を持たなくなってきている。

 僕が普通にでかい会社で働いていた頃、給料は普通の大卒と同じぐらいで、ボーナスが結構出るぐらいでしかなかったのだけれど、全然金を使い切ることができなくて、絶望したことを覚えている。自分が満足するために、さらにお金が必要となれば、残業もがんばり、出世も目指そうとなるのだろうが、この最低限というレベルで満足してしまったら、どうモチベーションを保てばいいんだろうと悩んだ。そして、やっぱり、駄目だった。

 僕は物があることよりも、精神的、時間的に自由であることを重視しているように思える。正社員をやっていると、それがなかなか出来ないから、本当に困る。どうして、週40時間、実際には移動や休憩の時間含めて週60時間近く盗られるのが最小なのだろう。もっと短くて済む仕事が多くあればいいのに。バイトやればいいのだろうけれど、時給が低くなってしまって、生活を維持するために労働時間が増えたら本末転倒だしなぁ。その間の存在であるはずの契約社員は、両者の悪いところを集めたみたいな存在になっているし。人生はままならない。

 本当はもっと安くてボロい住まいに移して、何となく楽しそうな仕事をかき集めて最低限の生活が楽にできるようになればいいんだけれどなぁ。もうちょっと、方策を考える時間が必要なのかもしれない。