僕が嫌いなものに関して

 妻が言っていた。僕が嫌いなものは、排泄物と金と死であり、それは生物に必然のものだと。言われて見れば確かにそうだった。人の裸が嫌いだったりするのも似ているのかもしれない。単純に、この現実の泥臭い生を考えさせられるようなものが嫌いなのかも。僕が好きなものは、システムやシナリオというものであって、その片鱗は現実にも落ちているものだけれど、純粋なそれは形而上のところにしかない。そういうものが好きで、この現実に目を向けるのがずっと嫌なのか。

 どうして、そんなに不快感を催すのか、その理由はまだわかっていない。かなり前からなのは間違いないのだけれど……