仕事嫌いに関して

 どうして、僕は仕事が嫌いなのだろうか、と思った。

 まず、時間に対して給料が支払われているのが良くないと思う。基本的には減給や退職に追い込まれることはないから、基本的に僕がしっかりと仕事をする必要がないのだ。それをしたところで、褒められる、人の役に立つ、といったことしか起こらない。そして、僕はそれが大嫌いなのだ。だから、つまらない仕事をゆったりやっている。それが退屈で仕方がないから、嫌気がさしてしまうのだろう。

 次に、色々と拘束させられることが挙げられる。時間が決まっている。始業時間が決まっているということは、乗るべき電車が決まっているということで、起きる時間が決まり、寝る時間が決まる。夜の自由時間すら、決まってしまう。そうなると、そこに自由はない。僕は気分屋かつ病弱で、精神や身体の状態が日によって結構変わる。それはコントロールしきれるものではない。それなのに、定常を求められる。無理だって、そんなの。実に嫌になってしまう。時間と場所が決まっているのだ。これは、仕事を真面目にやる気になれない原因の一つだ。今日の仕事が終われば、すぐに帰れるとすれば、僕は冗談抜きで三倍以上の速さで仕事を片付けるだろう。

 最後に、人間関係だ。僕はゴミクズなので、付き合うことの出来る人間の種類が非常に限られている。それ以外の人とは、お互いに消耗するだけだ。なのに、付き合わなければならない。しかも、家族よりも長い時間。これは本当につらい。僕は多動性で、独り言も多いが、周囲に反応して欲しくはないのだ。僕の心からの欲求を解放しているだけであって、誰からの反応を得ようとしているわけではないのだから。僕がわかりきっていることを相手に伝えるのも苦手で。どうにも、上手く出来た試しがない。だから、コミュニケーションを取らないのが正解のように思えてしまう。

 僕は孤独を愛している。それは自由度ゆえのもので。仕事の真逆の性質を持っているのだ。少なくとも、普通のサラリーマンを仕事と言うならば。

 これらの条件をクリアする仕事なんて、あるのかなぁ。きっと、社会が苦手な人は、同じことを考えているだろうからなぁ。唯一無二のスキルでもあれば、これぐらい出来るのだろうけれど、僕は何事も習得できないタイプだからなぁ。どうして、僕は社会に対する三重苦みたいなものを背負ってしまったのか。悲しくなる。それでも、みんなは頑張っているのにね。しかし、僕にはその気力さえもない……